アイアンでスライス・フックの原因と対策
アイアンのシャフトで起こるスライス・フックの原因と対策
アイアンのスライス・フックの原因は、インパクトのフェース向きで、スライスの場合はフェースが開き、フックの場合はフェースが被ることが原因になります。
スイングが原因でスライス
7,8,9アイアンは上手く打てるが、5,6アイアンになると急にスライスが出るゴルファーを多く見かけます。
ミドルアイアンでスライスが出る場合のチエック項目は、アドレス、ボールの位置、フェース向き、グリップ、前傾姿勢、体の向きが主なチエックポイントになります。
ミドルアイアンは、ショートアイアンに比べロフトも立っており、しっかり球を捕まえないとスライスになる構造であることをまず理解してください。
手打ちではなく、インサイドからダウンブロー気味に打ち込み、ボールをしっかり捕まえることが重要です。
アドレス
インパクトを正確に行なうのは、正確なアドレスが基本です。ボールの位置から体の向きを平行になるようスタンスを取り、体が右を向いたり、左を向かないように飛行線と両肩を平行に構えてください。
特に、初心者に多いアドレスの取り方で、右手グリップが左手グリックより下で握り、かつハンドファーストで右肩が前にでる場合です。これでは両肩が目標に開いてしまいます。つまりアウトサイドのスイング軌道になります。
逆に、左肩が下がったり、右の方向に向けば、インサイドアウトのスイング移動でフェースがかぶりやすく、フックが出やすくなります。
必ず、両肩の向き目標ラインに平行に取るようにして下さい。
アドレスでボールの置く位置
インパクトはフェースは開いた状態から閉じる開閉が行われます。そのことから、ボールの位置が体のセンターから右よりになればフェースが開いた状態でインパクトを迎えスライスボールがでます。
逆に、ボールの位置が体のセンターより極端に左よりになれば、フェースが閉じる渋滞でインパクトを迎えフックボールがでます。
このことから、スライスで悩むゴルファーはボールの置く位置をセンターよりやや左側に置いてみるのも、スライス防止に効果的です。余り左に置き過ぎるとスライスの原因になります。
逆に、フックが出やすいゴルファーは、ボールの位置をセンターかやや右に置くようにしてください。
フェースの合わせ方
アドレスでフェースの合わせ方の工夫でスライス・フックの防止ができます。
特に、フェース向きをリーデングエッジやスコアーラインで合わせている場合、ミドルアイアンではトップブレードで合すことでインパクトでフェースが閉じやすくスライス防止に役立ちます。
逆に、フック防止にはリーデングエッジで合わすように心掛けてください。
リーヂンエッジで合す方法
一番オーソドックスな合わせ方はアイアンのリーヂングエッジやフェースのスコアーラインを目標に直角に置く合わせ方です。
この場合は、シャフトが硬すぎたり重すぎたりした場合、インパクトの衝撃で若干フェースが開きやすくなりますから注意してください。
フェースの合わせ方
写真の赤のラインを目標に直角に合わせます。
そのためには、ボールの真後ろから目標に線を引き、ボールの直前の動かないマーク(芝の濃い場所など)を設定して、そのラインにリーデングエッジのラインが直角になるようにセットして下さい。
スライスが出る場合はトップブレードで合す方法
スライスの出やすいゴルファーは、トップブレードで合わす事をお勧めします。逆に、フック防止にはリーデングエッジで合わすことをお勧めします。
トップブレードで合わせると、アイアンヘッドの重心点がシャフトの延線上より前に来るため、スライスしにくくなる点です。ミドルアイアンでスライスの出るゴルファーは、アドレスでフェースがかぶり気味で構えるのが正解です。
アドレスの前傾姿勢
アドレスでの姿勢は方向性に重要なライ角と直結することでチェックポイントの一つです。
前傾姿勢が深すぎても、浅すぎてもアイアンヘッドのライ角を正しく使えなくなります。
アドレスでヘッドのソール部分が少し浮く程度になる、姿勢を取ることでスライス防止になります。
基本的には、前傾姿勢が深い場合はフックに、浅い場合はスライスが出やすくなります。
グリップでスライス・フックを防止
スライス防止にはグリップも大きな影響します。
左グリップの甲面が上を向く(一指し指と薬指のくるぶしが上を向く)ストロンググリップで握る方が、インパクトで手首の可動領域が大きくヘッドが返りやすいことです。
さらに、パームでなくフィンガーで握ることもスライス防止に効果的です。
もう一方の合わせ方はアイアンのフェースの上側のトップブレード(赤のライン)で合す方法です。
この合わせ方は、グリーンラインで示すように、インパクトでストレートに合すより若干フェースがカブり、スライスを防止できるフェースの合わせ方です。
また、正しくは首から背筋まで伸ばし、お尻を後方へ突き出しながら25~30度の前掲姿勢をキープし、正しい前傾姿勢を取ったうえで、軽く膝を曲げて下さい。
ウエイトはや左に置きますが、スイング軸はやや右傾斜にしておいてください。左に倒れると色んなミスを誘発します。
フックが出る場合、グリップをノーマルグリップかウイークグリップに変更することで、修正が可能になります。
アドレスのハンドファースト
アイアンでスライスの出る原因に、アドレスの構え方がハンドファーストの構えになっていないことです。
左グリップが左太ももの内側にくるように、しっかりハンドファーストのアドレスを取るようにして下さい。
ただし、アドレスはハンドファーストの構えをとった後に、フェースが開いていないか確認してください。
中級者・上級者がスライスをが出やすくなるのが、ダウンスイングでアームローテイションのタイミングが遅れることです。
ダウンスイングで左腕を引きすぎるあまり、腕のローテーションが遅れ、結果手首のローテイションでフェースが戻り切らず、スライスを打ってしまいます。
テークバック、バックスイング
バックスイングではフェースを開かず行うことが重要で、体の回転を伴ったテークバック、バックスイングが重要です。
特に、前傾姿勢の角度分スイングプレートがスイング軸に対して垂直に行うことです。
肩の回転がグリーンのライン、腕の位置は赤のラインが理想です。
シャフトのタイミングの違いで起こるスライス・フック
シャフトが硬すぎる場合、フェースが実際開く状態を数値で知ることができます。
以下の表は、ミドルアイアン5で重い硬いシャフトで315cpmとスライス出ない柔らか目のシャフトで300cpmのインパクト時間の比較です。
重い硬いシャフトは、インパクトタイミングが0.047で、使いやすいシャフトのタイミングは0.05になります。
つまり、硬いシャフトのタイミングが使いやすいシャフトに比べ、003秒タイミングが早いことがわかります。
タイミングが早いクラブは、シャフトの最下点がインパクト直前でフェースが開いてインパクトすることになり、スライスがでてしまうのは当然といえます。
さらに、インパクトでタイミングの早いクラブは、当然シャフトのトルク値も低く、インパクトでヘッドが返りにくく球の捕まりも悪くなります。
結果、スライスを恐れインパクトで無理やりヘッドを返すと左に引っ掛けたり、場合によっては、チーピンがでてしまいます。
アイアンの場合、各クラブに番手があることから、距離でなく方向性を重視した打ち方が優先します。
方向性の安定感はドライバーの様にクラブが長くない事から、少し重めのクラブが求められますが、程度の問題で余り重すぎる場合はミスショットの原因になります。
このような場合、5アイアンから7アイアンまで、シャフトを軽めの軟らかいシャフトに入れ替えることで、球の捕まりもよく高弾道のストレートボールが打てるようになります。
自分のパワーと比べ、シャフトが硬く、重い場合は、トップスイングで切り返しのタイミングが遅れることです。
結果、クラブを振りきれず、クラブの振り遅れからスイング軌道がアウトサイドインの軌道になり、カットスイングにでスライスの弾道になります。
また、硬いシャフトはフェースの芯でボールを捕えられず、ヒール側にボールが当たりるためスライス回転で右に飛びやすくなります。この様なクラブで、真っすぐ打とうと、力を入れてスイングすると、上体に力が入り、体の回転が止まり、左にヒッカケ球が出る場合もあります。
上の状態の真逆が、フックが出ることになります。
シャフトが軽く、柔らかいシャフトの場合は、インパクト後にシャフトの最大スピードを迎えフェースがかぶりフックする点です。
自分のスイングが悪いと無理やり、ストレートに打とうと練習すれば、間違ったフォームを作り、スイングを壊す恐れがあります。
スイングが悪いと勘違いせず、自分のヘッドスピードに合致した、適正なシャフトの硬さのクラブを選んでください。
シャフトの不一致によるスライスの球筋の矯正は、シャフトの硬さをヘッドスピードに一致させる事で意外と簡単に矯正できます。
【関連記事】 商品紹介
クラブ重量も約400g程度で約15g程度軽くなり、軽量化の運動量の増加はヘッドスピードアップで飛距離も伸びるのです。
重いクラブは、方向性の安定性は確かに優れていますが、ヘッドスピードに対応できる重さを越えるクラブは、ヘッドスピードも逆に上がらず、クラブを振り切れず、スライス、トップ ダフリなどのリスクが大きくなります。
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- イメージしてスイングできるクラブは、自分で、クラブをコントロールできるクラブにしておくことが大切です。そのコントロールできるクラブとは、ヘッドの重みを感じてスイングできる、シャフトの硬さとクラブ重量になります。
- アイアンの距離が合わない
- ボールをすくい上げるスイングは、インパクトでヘッドがグリップより先にコンタクトすることで、ロフトが寝てしまいボールが高く上がり弱しい弾道で飛距離が出なくなります。 アイアンのスイングはロフトを立ててインパクトする事で高弾道で強いボールを打つことができます。