シャフトの絶対硬度
当サイト筆者は、ゴルフ理論でクラブ選定方法、製造方法として振動数理論並びに重量管理理論を提案、平成元年に発明その後、日本で初めて特許を平成6年に取得(第2597789号)、富士通FMRシリーズゴルシスとして、大手ゴルフクラブメーカブリヂストンスポーツや、大手シャフトメーカに情報提供、この分野においてはパイオニアとして貢献してまいりました。その資料を基に当サイトは構成されています。
シャフトの絶対硬度の持つ意義
絶対硬度と言う言葉は聞きなれない言葉だとおもいますが、シャフトを選択、クラブの調和には絶対必要な原理原則理論です。
当サイトで発明した理論で、特許取得の主なファクターの一つです。
振動数はシャフトの硬さの分類の表現で、例えばRに表示されるシャフトを20類のRの硬さで表示するような物で、これではあまり意味がありません。
振動数は(しんどうすう、英語:frequency)は、物理学において等速円運動あるいは単振動などの振動運動や波動が単位時間当たりに繰り返される回数になります。振動数は、運動の周期の逆数であり、単位はヘルツ(Hz)になります。
これをシャフトの振動数に置き換えた場合、シャフトの持つ波動で単位時間で繰り返される等速運動の回数で、一分間で特定のシャフトが起こす振動回数になり、その波動から振動の時間を特定できます。
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つまりシャフトの振動数の等速運動から、シャフトのシナリ速度を計算でき、自分のスイングスピードに特定のシャフトのシナリ速度を合すことが、自分に合うクラブの選択に重要になります。
振動数でシャフトの硬さの測定は、長さに対するシャフトの振動回数で、言い換えるとシャフトの硬さになります。
では、一般表示である、Sシャフトの硬さから長くしてもSシャフトの硬さは表示は変化しません。でも振動数で捉えると長くすればシャフトの振動数は変化し確実に柔らかくなるのです。
このような問題点から、当サイト著者は、シャフトの硬さ、重さで変化するシャフトの分析をデータ化して、この分野で日本で初めて特許を取得、グラブメーカーやシャフトメーカのシャフトの進化に大きく貢献、パイオニアとして貢献していました。
【この特許は富士通、ブリジストン、マミヤOP、サムソン など多くの一流メーカーに提供】
シャフトの振動数は、単位時間で繰り返される等速運動でシャフトの固有の運動になります。
つまり、外的要因が加わっても運動速度が変化しない等速運動になります。その意味からシャフトの硬さを固有振動数で表現し、その表現数値が絶対硬度と考えてください。
絶対硬度の実例
この絶体硬度は、ゴルフであればシャフトを製造する素材の硬さでなく、その素材の特性の共通する不変の硬さ(特性)を表すのです。
この法則【絶対硬度】を理解していただくために例を上げて説明します。
1個のグラスコップがあり、 このコップを硬度計で測定しその値がAとします。そこでコップの一部分を割って、その割った部分を硬度計で測定すれば硬度測定値は同じAになります。
これは誰にでも理解できることです。
しかし、割った二つのコップに違いがおこります。それぞれの物体の特性が異なってきます。
この特性とは、カタチや容積や大きさの違いで起る振動で、割った二つの物体はそれぞれ違った振動を起こすことです。
しかし、この二つの物体の振動は異なってきますが、共通点がありそれは絶対硬度が同じことです。
つまり二つの持つ素材の硬さは同じでも、形や長さが変わると振動数が変化することです。
ゴルフクラブシャフトで言えば、それぞれの振動数が異なる分、硬さも違ってくることです。
逆から考えると、二つの物体の絶対硬度が同じであれば、形や容積、大きさが違っても素材の硬さは同一になるということです。
グーグルとその情報提供者
そこで、実際クラブの長さと振動数の法則について解説してきます。
この法則はシャフトのマッチングにとても重要で、シャフトの硬さの統一には欠かせない理論になってきます。
ゴルフシャフトの場合の変化は、シャフトの長さになります。
シャフトはドライバ―からウエッジまで、シャフトは徐々に短くなりますが、短くなればなるほどシャフトが硬くなります。この硬さの特性を振動数でみることができます。
もし、ドライバー、スプーン、アイアンなら5~PWまでシャフトの絶対硬度が同じなら、すべてのクラブの硬さが同一の等速円運動できるリズムの良いクラブになります。
【固有振動数とは、あらゆるシステム(物体)が持っている一番振動しやすい振動数のことです。 つまり、システムの固有振動数と同じ周波数をシステムに与えると、振動が増幅され、強い振れが起きます。 これを共振といい、その周波数を共振周波数と云います。】
振動数を管理できる絶対硬度
そこで、実際の数値で説明すれば、以下のことになります。
ゴルフクラブの絶対硬度(G)の算出方程式は 長さ×cpm=Gで計算できます。
ドライバーと5アイアンが等速運動する絶対硬度の値を求めると以下になります。
ドライバーが45インチ、240cpmのシャフトの絶対硬度は10800で(45インチ×240cpm)になります。
一定の法則で同じ絶対硬度(10800)の5アイアンは、38インチの長さでは284cpm【10800(絶対硬度)÷38(5アイアンの長さ)】になります。
これが、ドライバーと5アイアンが同じ硬さ持つシャフトで、長さの違いで生ずる特性(cpm)で同じフィーリングを持つシャフトになる訳です。
シャフトの絶対硬度10800で、クラブ長と振動数の値の乗数が、すべて10800になれば、これが、共振出来るシャフトでハーモナイズされたことになります。。
45インチ(1W) | 43インチ(3W) | 42インチ(5W) | 41.5インチ |
---|---|---|---|
240cpm |
251cpm |
257cpm |
260cpm |
41インチ |
40.5インチ |
40インチ |
39.5インチ |
263cpm |
266cpm |
270cpm |
274cpm |
39インチ |
38.5インチ |
38インチ 5I |
37.5インチ6I |
277cpm |
281cpm |
283cpm |
288cpm |
37インチ 7I |
36.5インチ8I |
36インチ 9I |
35.5インチP |
291cpm |
295cpm |
300cpm |
304cpm |
共振できないシャフトの場合
今使用ドライバーが45インチで240cpmで、5アイアンが38インチで300cpmであれば、一定の法則から見て、5アイアンのシャフトの元の硬さが硬く、間違いなく5アイアンはスライスの出やすい難しいいクラブになります。
では実際計算すれば
ドライバー 240cpm×45インチ=10800(絶対硬度)
5アイアン 300cpm×38インチ=11400(絶対硬度)
適正5アイアンの硬さは38インチで284cpmのクラブが同じフィーリングでスイング出来るアイアンの硬さになります。
つまり、ドライバーの硬さに比べて、5アイアンのほうが約16cpm程度硬い事がわかります。理論的に言えば、5アイアンの最適振動数が284cpmとすればインパクトの瞬間は10000/16秒タイミングの違うクラブになるのです。
250cpmのドライバ―が合っていれば、同じようにスイングしても5アイアンは、ドライバーに比べシャフト復元のタイミングが早く、インパクトでフェースが開いて、スライスなどのミスショットすることになります。
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絶対硬度の振動数とインパクトのタイミング
以下のグラフはクラブを番手別に振動数で示したグラフで、5アイアは最適振動数より硬すぎ、シャフトのシナリの最下点が、インパクト直前で迎えるため、硬い棒で打つように、シャフトのシナリを利用したスイングが出来ないからです。
この値の違いから、このシャフトではインパクトでタイミングが合わず、クラブのエネルギーを十分クラブに伝達できず、フェースが開いて、スライス系の球がでやすくなるのです。
この絶対硬度でクラブをセッテングした場合は、以下のブルーのライン上にすべてクラブのcpmが並び、タイミングの調和の取れたクラブになり、プロ、上級者のクラブは、ほぼこれに近い振動数ラインに調和されているのが現実です。
当サイトが開発シャフト分析プロフラムより引用
このように、異なった番手のシャフトを調和するには、絶対硬度が必要になります。
この調和方法はクラブ重量が伴わないと出来ず、シャフトの硬さとクラブ重量が同時に行える唯一の調整手段になります。
つまり、シャフトの硬さとは、そのシャフト素材のみの硬さで実際のスイングを行うと、シャフトの硬さから特にゴルフシャフトの長さの変化から起こる特性(cpm)で捉えるのが、より現実的になります。
その意味からも、振動数の波動をヘルツに置き換えシャフトの復元速度を割り出し、自分のヘッドスピードにスイングのタイミングをマッチさせることが重要です。
以下の表は、上の240cpmのクラブのシャフトをタイミング時間で表した表です。
単位は秒
45インチ(1W) | 43インチ(3W) | 42インチ(5W) | 41.5インチ |
---|---|---|---|
0.0625 |
0.0597 |
0.0583 |
0.0576 |
41インチ |
40.5インチ |
40インチ |
39.5インチ |
0.0570 |
0.0563 |
0.0555 |
0.0547 |
39インチ |
38.5インチ |
38インチ 5I |
37.5インチ6I |
0.0542 |
0.0534 |
0.0530 |
0.0520 |
37インチ 7I |
36.5インチ8I |
36インチ 9I |
35.5インチP |
0.0515 |
0.0508 |
0.0500 |
0.0493 |
上の表からクラブが短くなるに従い、インパクトのタイミングが速くなっていることがわかります。
これは、クラブが短くなる分シャフトの硬さが硬くなることで起こるのです。
この数値より値が大きければタイミングが速くなりフェースが開き、この数値より低くなればフェースが閉じることになります。
シャフトの絶対硬度とタイミングは、シャフトの重量フローと連動します。
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